
公共交通機関や商業施設が充実しており、多くの人が訪れる立川市は、子育てしやすい環境づくりにも力を入れています。病院や教育機関といった施設や子育てにまつわる支援制度も充実しており、家族で暮らしやすい魅力的なエリアです。子育てのために移住を検討している方におすすめしたい、制度を紹介してまいります。立川市が引っ越し先の候補にしている方は、ぜひ今回の記事をご活用ください。
妊娠中の支援制度
何かとお金がかかる妊娠中に受けられる支援や覚えておくと便利な情報をご紹介します。前もって情報を仕入れ、支援を余すことなく受けられるよう準備しておきましょう。
これから立川市に移住する妊婦さんも受けられる制度もあり、子育て世帯の受け入れ体制が充実していることがよくわかります。
これから転入する妊婦も安心の支援
立川市では医療機関を受診して、妊娠がわかり妊娠の届出をした方を対象に「妊娠サポート面接」を実施しています。立川市健康会館で妊娠サポート面接を受けることで、たちかわくるりん出産応援ギフトという5万円相当のお祝いがもらえるシステムです。
妊娠が判明して時間が経ってから立川に移り住むことになった方でも、転入届を出すことで、妊娠サポート面接を受けて、出産応援ギフトも受け取れます。東京都外からか都内からかで、転入届を出せる施設が異なるため、事前に確認しましょう。
妊娠サポート面接は健康会館で行っていますが、来館が難しい方にはオンラインでの面接も対応しています。面接は予約が必要なため、妊娠の届出をする際に一緒に確認しておきましょう。
健康診査を公費で負担
特に負担の多い受診費用の面で、手厚くサポートしています。立川市で妊娠届出をした方は、妊婦健康診査を14回分とあわせて、子宮頸がん検診1回と超音波検査4回分も公費負担で受けられます。
立川市が指定する医療機関での受診や、健康診査の内容は限られていますが、身体の不安を抱えやすい妊娠中に定期健診の負担が減ると考えれば、安心感も得られるでしょう。
健康歯科検査の費用負担も実施しており、無料で1回分の歯科健診を受けられます。妊娠による身体の変化にあわせて、歯肉の炎症や虫歯が発生しやすくなるため、支援を活用して受診すると良いでしょう。
初めての妊娠出産を応援する講習
初めて子育てを経験する妊婦さんとパートナーを対象に、パパママ学級という子育てに関する講習を開催しています。歯科・栄養クラスや出産・産後クラスなど、それぞれ歯科衛生士や助産師といった専門家を招いて行っている講習です。
子育ての不安を知識を蓄えることで解消し、保健師や同じ妊婦さんと交流する場としても活用できます。妊娠や出産、産後のケアなど妊婦さんだけではなく、パートナーが知っておくことで安心できる内容もあるため、パパだけの参加も可能です。
講習は参加定員が設けられているため、早めに予約の準備を整えておきましょう。
出産後の豊富なサポート
出産後もお祝いギフトや育児のサポートが充実しており、近くに頼れる親族がいない場合も安心して過ごせる環境が整っています。妊娠期間中から一貫して相談支援を受けられるため、出産直後も支援制度に頼りやすいというのも特徴です。
妊娠中から一貫した相談支援を実施
立川市で出産した方は、たちかわくるりん子育て応援ギフトという10万円相当のお祝いが
もらえます。出産後に保健師・助産師がご家庭に訪問しており、面接を受けることで子育て応援ギフトの申請ができるだけではなく、産後の相談や地域情報の伝達をしてくれる事業です。
妊娠中から産後まで、ひとりで悩みを抱え込まずにすむよう、ご家庭に寄り添う相談支援が充実しています。面接を受けた方がギフトをもらえるようになっているため、相談支援と経済的支援を取りこぼしなく受けられるのも便利です。
産後の入院などやむを得ない事情で、申請の期限を忘れてしまうこともあるかもしれませんが、遅れて申請できるため余裕のあるときに確かめておきましょう。
ヘルパーによる産後のサポート
産後の育児だけではなく、産前から家事の援助や相談に対応してくれる育児支援ヘルパーの派遣制度があります。出産予定日の1か月前からお子様が1歳になる前日までの期間に、1回あたり500円で6回まで利用可能です。
双子や三つ子のご家庭ではさらに手厚く、1歳になる前日までを前期、1歳から2歳になる前日までを後期と設定し、それぞれの期間に上限25回まで育児支援ヘルパーを利用できます。前期後期で最大50回の援助が受けられるため、覚えておくとよい制度です。
保護者が入院や出産などで一時的に養育が難しいときに、短期間宿泊でお子様を預けられる子どもショートステイ事業も実施しています。2歳から12歳以下の小学生までを対象に行っており、突然の病気ですぐに頼れる人が身近に居ないというご家庭でも安心できる事業です。
ボランティアによる支援も充実
立川市では子育てを応援するボランティア活動も積極的に展開しています。ファミリーフレンド事業では、ボランティアがご家庭に訪問して子育ての相談に対応したり、一緒に公園へ行ったりなどの支援を、無料でお届けします。
子育て支援をしたい人と、支援を受けたい人をつなぐ、通称ファミサポと呼ばれるファミリー・サポート・センターは、地域で子どもを育てたいという方におすすめの会員制度です。依頼会員と援助会員は、それぞれ子育ての支援を依頼する側と、サポートする側ですが、両法の役割を兼ねる両会員にも登録できます。
ファミサポでは保育園や学校の送迎、一時的な預かりなどを実施しており、子育て支援を通して地域交流といった面でも役立っているシステムです。
地域で子どもの成長を支える
子育てを続けるなかで、自身のキャリアや子どもの教育に役立つ保育施設や教育支援もチェックしておきましょう。立川市はさまざまな角度から長期的に子育てをサポートできるような体制を整えており、子育て関連の施設が充実しているのが特徴です。
家庭や子育ての不安を相談できる場所が豊富
家庭内で不安を抱え込んでしまうことが多い子育てにおいて、積極的に外部の人と関わり悩みを相談できる環境であることで安心できます。産前から産後の育児まで利用できる、ヘルパー制度やファミリーフレンド事業やファミサポといったボランティア事業で、育児の相談をすることも可能です。
保健師や助産師への相談体制だけではなく、乳幼児を育てる保護者が参加できる子育てサークルの案内もしています。サークルでは、同じ立場の保護者同士で気軽に相談し合えるだけではなく、子ども未来センターのグループ活動室や地域学習館の保育室が無料で借りられます。
子どもの就学後の教育相談も展開しており、事情により在籍する小中学校への通学が難しくなってしまったときに利用できる教育支援センターがあるため、学校生活に関しても安心できるでしょう。若者のさまざまな悩みを聞く若ナビaという相談窓口も設置されており、必要に応じて専門の窓口は対応可能な機関につないでくれます。
共働き家庭も安心の保育支援
立川市は保育施設も多く、需要の増加により平成27年度から認可保育所の整備などを行い、700人以上の定員拡大をしてきました。保育施設の拡充により、一時期は200人近く居た待機児童数も、令和6年度は9人まで減少しています。
令和6年4月から待機児童対策のひとつとして、ベビーシッター利用支援事業が始まりました。利用条件があり、ベビーシッター代は有料ですが、1時間あたり150円で利用可能です。
出産後すぐに働かなければならないご家庭の方も、保育に関する支援が充実しているため、安心して復職できるでしょう。
まとめ
立川市が実施している子育て支援にまつわる制度やサービスを紹介してまいりました。経済的な支援に始まり、育児支援やさまざまな相談受け入れ体制が整っています。支援制度を活用する際は、申請方法や期限、条件をよく確認することが大切なため、余裕のあるときに確認しておきましょう。立川市は市で運営するサポート制度だけではなく、医療施設や保育施設、学校の数も多く、子育て世帯が安心して生活しやすい環境です。今回の記事も参考にしながら、立川市への移住を検討してみてはいかがでしょうか。