
自宅で頻繁に料理をする家庭にとって、キッチン選びは家づくりにおいて重視されやすいポイントです。しかし、キッチンの選び方がわからず困っている人もいることでしょう。そこで今回は、注文住宅のキッチン選びのポイントやおすすめのレイアウト・オプションについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
注文住宅のキッチン選びのポイント
注文住宅のキッチン選びでは使いやすさを重視し、以下のポイントを押さえることが重要です。
収納スペースのバランス
まず、収納スペースのバランスが大切です。収納が足りないと作業台に物があふれ、過剰な収納は無駄なコストを招きます。普段使う調理器具や食器を考え、必要な収納量を確保しましょう。調理器具は引き出しのポケットに収納し、予備の調味料や鍋は奥のキャビネットにしまうと便利です。
作業スペースの広さ
次に、作業スペースの広さにも注目しましょう。シンクが大型化した最近のシステムキッチンでは、同じ横幅でも作業スペースが狭くなることがあります。モデルハウスで実際に確認し、広さを確認してから選ぶことをおすすめします。
天板の高さ
天板の高さも重要なポイントです。天板は身長に合わせて選ぶことが望ましく、目安として「身長÷2+5cm」が推奨されています。モデルハウスで実際に体感してみましょう。
コンロの種類
また、コンロの種類も料理スタイルに合わせて選びます。ガスコンロは火力が直感的にわかり価格が手頃ですが、安全面に注意が必要です。一方、IHクッキングヒーターは安全性が高く掃除も楽ですが、使用できる鍋の種類が限られます。
ワークトライアングル
ワークトライアングルを意識することも大切です。シンク、コンロ、冷蔵庫を結ぶ動線がスムーズだと、作業効率がアップします。適切な距離を確保し、効率的な配置を考えましょう。
配膳効率
ダイニングへの配膳効率も重要です。動線が長すぎると不便に感じることがあるため、キッチンからダイニングまでの距離を短くする工夫が必要です。
ゴミ箱・コンセントの位置
ゴミ箱の配置も見落としがちですが、目立たない場所にゴミ箱を設置できるようにしましょう。さらに、コンセントの配置にも注意が必要です。調理家電を使うことが多いため、各機器に合わせて適切な位置にコンセントを設置して、使い勝手を向上させましょう。
キッチンのおすすめレイアウト
注文住宅のシステムキッチンでは、複数のレイアウトから選ぶことができます。それぞれにメリットとデメリットがあるので、広さや料理スタイルに合わせて最適なレイアウトを選びましょう。
I型キッチン
I型キッチンは、シンク・コンロ・作業スペースを一直線に並べたシンプルなレイアウトです。省スペースで設置でき、ダイニングやリビングを圧迫しにくい点がメリットです。また、比較的低価格で導入できます。しかし、動線が長くなりやすく、複数人での料理には不便なこともあります。
L型キッチン
L型キッチンは、シンクとコンロをL字型に配置することで作業効率が良く、収納量を確保しやすい点が特徴です。左右にバランス良く配置できるため、短い動線で効率的に料理できます。ただ、設置スペースが広いため、ダイニングやリビングを圧迫する可能性があります。
ペニンシュラ型キッチン
ペニンシュラ型キッチンは、片側が壁に接し、開放的な対面レイアウトが特徴です。家族とコミュニケーションを取りやすいメリットがありますが、吊戸棚を設置しない場合は収納が少なくなりがちです。背面にカップボードやパントリーを設けることで、収納不足を防ぐことができます。
アイランド型キッチン
アイランド型キッチンは、周囲に通路があり、複数人で料理がしやすいレイアウトです。動線効率が良く、おしゃれな空間が作りやすいのが魅力です。ただし、広いスペースが必要なうえにリビングからキッチンが見えるため、生活感を隠す工夫が求められます。
二列型キッチン
二列型キッチンは、シンクとコンロを2つのキャビネットに分けたレイアウトで、広い作業スペースと効率的な動線がメリットです。料理やお菓子作りが趣味の方に人気ですが、広いスペースと高額な設備費用がデメリットとなります。
キッチンのおすすめオプション
注文住宅のキッチンでは、セミオーダー形式でさまざまなオプションを選ぶことができます。ここでは、とくに人気のあるものを紹介します。
人造大理石カウンター
人造大理石カウンターは、標準仕様のステンレスに代わるオプションとして人気です。豊富な柄やカラーが選べ、金属にはない温かみや高級感を加えることができます。おしゃれなキッチンを目指すなら、ぜひ検討したいオプションです。
タッチレス水栓
タッチレス水栓は、手をかざすだけで水を出したり止めたりできる便利なオプションです。手が汚れている場合でもスムーズに水を操作できるため、料理や片付けの効率がアップします。
レンジフード
掃除がラクなレンジフードは、ホコリや油汚れが付きやすいレンジフードを、掃除しやすい仕様にするオプションです。フィルターレスや自動洗浄機能付きレンジフードなど、手間のかからないお手入れを実現できます。
ビルトイン食洗機
ビルトイン食洗機は、食器洗いの手間を軽減してくれるオプションです。卓上タイプよりも場所を取らず、楽な姿勢で食器を出し入れできます。また、手洗いよりも節水ができ、光熱費の節約にも繋がります。
まとめ
注文住宅のキッチン選びは、使いやすさを重視することが重要です。収納スペースのバランスや作業スペースの広さ、天板の高さなど細部まで考慮することで、快適なキッチンが実現します。レイアウトでは、I型やL型、アイランド型など、料理スタイルや広さに合わせた選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。さらに、人気のオプションである人造大理石カウンターやタッチレス水栓、ビルトイン食洗機などを取り入れることで、効率や美しさ、使い勝手が向上することでしょう。本記事を参考に、自分に合った理想的なキッチンを選んでください。