
立川市は、多摩地域最大級のターミナル駅を中心に商業施設や文化施設が集まり、都市の利便性と落ち着いた住環境をあわせ持つ街です。北口・南口で異なる街並みや雰囲気が広がり、治安面や防犯体制も整っています。さらに、子育て支援や医療環境も充実しており、幅広い世帯が安心して暮らせるエリアです。この記事では、立川のエリアごとの特徴や治安状況について詳しく紹介します。
立川市の概要と暮らしの魅力
立川市は、多摩地域の中心として発展を続ける都市で、商業施設や文化施設、交通インフラが集まる利便性の高さが魅力です。再開発により新しい施設や住宅が増え、都市としての機能と落ち着いた住環境が共存しています。
立地と交通アクセス
多摩地域の拠点都市である立川市は、福生市、日野市、国分寺市などと隣接し、南には多摩川、北には市役所や警察署といった主要施設があります。2025年3月1日時点での人口は約18万6,000人、世帯数は約9万7,000世帯で、多摩地域でも有数の規模を誇る都市です。
交通面ではJR中央線・青梅線・南武線の3路線、西武拝島線、多摩モノレールが利用できます。新宿駅までは中央線で約24分、東京駅まで約39分と都心へのアクセスが良好です。
南武線は神奈川方面、青梅線は西多摩方面に直結し、多摩モノレールは多摩センターや大学エリアへ通じています。複数路線を使い分けられるため、通勤・通学だけでなく休日の外出にも便利です。
駅周辺の利便性
市内は再開発が進み、多摩地域最大級のターミナル駅である立川駅周辺にはルミネ、伊勢丹、高島屋、IKEA、ららぽーと立川立飛などさまざまな商業施設が集まっています。駅直結の施設も多く、悪天候時でも快適に買い物ができるでしょう。
再開発エリア「GREEN SPRINGS」には、美術館やオフィス、保育園のほか、緑豊かな広場やイベントスペースが整備され、暮らしの質を高めています。
自然と住宅環境
駅から少し離れると閑静な住宅街が広がり、公園や学校、スーパーなど生活に必要な施設がそろっています。国営昭和記念公園をはじめ、立川公園や諏訪の森公園など、季節の自然や広々とした遊び場を楽しめるスポットも多く、子育て世帯や自然を身近に感じたい人にとって理想的な住環境です。
休日は自然の中で過ごし、平日は都市の利便性を享受できる、このバランスの良さが立川の大きな魅力といえるでしょう。
エリアごとの特徴と治安
立川駅周辺は北口・南口で雰囲気が異なり、昼夜の顔つきも変わります。夜間は利用者の層や人通りの多さもエリアごとに差があるため、それぞれの特徴を理解しておくと、生活や帰宅ルートの選択にも役立つでしょう。
北口エリアの特徴
北口は伊勢丹や高島屋、フロム中武などの大型商業施設が並び、ファッションや雑貨、書籍、家電まで多彩な店舗がそろっています。映画館もあり、買い物と娯楽の両方を楽しめる立地です。
昭和記念公園は広大な敷地を持ち、季節ごとに多彩なイベントが行われます。夏は花火やプール、冬はイルミネーションが楽しめ、大人から子どもまで幅広い世代に親しまれている場所です。夕方には閉園しますが、1日ではまわりきれないほどの広さがあります。
北口にはバスターミナルやタクシー乗り場もあり、買い物客や観光客の利用が多いエリアです。昼間はにぎわいますが、夜間は大型商業施設の閉店とともに人通りが落ち着きます。それでも映画館や駅ビル内の飲食店を利用する人は一定数見られ、駅前には交番もあるため防犯面では比較的安心感があるといえるでしょう。
南口エリアの特徴
南口は飲食店が多く、居酒屋や定食屋、カフェなどさまざまなジャンルの店が並びます。仕事帰りの会社員や地元住民の利用が目立ち、週末の夜はとくに人出が多くなるでしょう。駅前デッキ直結のビルや周辺の路地にも店舗が集まり、買い物や食事の選択肢が豊富です。
駅から少し離れると閑静な住宅街が広がり、マンションや戸建て住宅、小中学校や公園が点在します。周辺にはスーパーや病院など日常生活に必要な施設もそろい、落ち着いた生活環境が整っているのが魅力です。
ただし、夜間は人通りが減るため、夜道はやや暗く感じられる場所もあるでしょう。帰宅時は街灯のある道や大通りを選ぶなど、安全を意識した行動が大切です。
立川の治安状況と防犯体制
立川市は、都内でもとくに治安が悪い地域ではありません。商業や娯楽施設が多く人通りの多いエリアでありながら、防犯の取り組みが行き届いています。
犯罪発生件数の推移
警視庁の統計によると、立川警察署管内の刑法犯認知件数は2020年の1,578件から2021年には1,360件に減少しました。しかし、その後は増加傾向に転じ、2023年には1,969件、2024年も1,968件とおよそ2,000件弱で推移していることがわかります。
繁華街や商業施設が集まる都市部では一定数の事件が発生する傾向がありますが、立川は都心の繁華街に比べると件数は少なめです。そのため、日常生活の中で特別に身の危険を感じる場面は多くないと考えられます。通勤・通学時も、基本的な防犯意識を持って行動すれば安心して過ごせるでしょう。
防犯設備と取り組み
駅周辺には北口・南口それぞれに交番があり、北口側には立川警察署も位置しています。市が実施する「安全・安心パトロール」や警察官による巡回、暴力団排除条例の施行など、防犯対策も継続的に行われているため安心です。こうした取り組みにより、商業エリアでの安全性が向上し、買い物や飲食、通勤・通学がしやすい環境づくりが進められています。
暮らしやすさを支える立川の子育て・医療環境
立川市は交通アクセスや買い物の利便性に加え、子育て支援制度や医療体制も充実しています。保育や育児サポートから、もしものときに頼れる総合病院まで、安心して暮らせる環境が整っているのが特徴です。ここでは、働く家庭を支える制度と、身近にある医療機関の魅力をご紹介します。
働く家庭を支える支援制度
立川市では延長保育やファミリーフレンド事業、子どもショートステイ事業など、多様な子育て支援を行っています。延長保育は最長20時まで利用でき、朝の預け入れ時間を早めることも可能です。
ファミリーフレンド事業では、ボランティアが家庭を訪問し、育児相談やお出かけの付き添いなどを行ってくれます。子どもショートステイ事業では、病気や出産などで保護者が世話できない場合に、市内の児童養護施設で最長6泊まで子どもを預けることが可能です。
こうした制度があることで、急な残業や家族の体調不良といった予期せぬ事態にも落ち着いて対応でき、子育て世帯に安心感を与えてくれます。
身近にそろう医療機関
市内には総合病院や災害医療センターがあり、救急搬送の受け入れにも対応しています。立川駅周辺には小児科や内科クリニックのほか、婦人科や歯科医院も多く、日常の通院先に困ることはありません。
深夜や休日の急病時には、大きな病院で迅速な処置を受けられる体制が整っています。災害時にも拠点病院として機能するため、万一のときにも安心です。
遅くまで診療している医院もあるため、仕事帰りや学校帰りに立ち寄れます。小さな子どもは急な体調不良が多いため、こうした医療環境は家族にとって大きな安心材料といえるでしょう。
まとめ
立川市は、多摩地域の中心都市として商業・交通・文化の機能が集まり、都市の利便性と落ち着いた住環境を兼ね備えています。北口・南口それぞれに異なる魅力があり、生活スタイルや目的に応じて使い分けられるのも特徴です。治安面では繁華街を抱える都市部として一定の事件発生はありますが、都心の繁華街に比べると件数は少なく、防犯体制も整っています。子育てや医療の面でもサポートが充実しており、安心して暮らせる環境です。利便性・安全性・生活環境のバランスが取れた立川は、働く世帯から子育て世帯まで幅広い層にとって魅力的なエリアといえるでしょう。